民泊物件.comの投資用売買物件の危険性-民泊Logぷらす
民泊が優良な投資だということでこぞって参入してるわけですが、ついに新築マンションに民泊利回りとして、想定利回りを記載した投資用売買物件を「民泊物件.com」さんが取り扱うことになりました。
また、特区民泊代行型の新築高級マンションの物件の掲載をされています。
そもそも表記がでたらめ
民泊新築マンションを取り扱うことは大いに結構でけれども、表記が間違って誤認しそうになります。これを鵜呑みにしているひとは、いないかも知れませんがPRTIMESでプレスリリースするくらいなら、まずは正確な情報を記載して欲しいものです。
【例１】
民泊利回13.9％（通常賃貸利回5.0％）
21,000万円
一般表面利回り13.92 ％
民泊表面利回り13.92 ％
※12/5時点（一応魚拓あり）
？！？！？！？
民泊を始めたいと思った素人が見て、誤認を引き起こす可能性がある記載が多くあります。ざっと見ただけでもかなりのもの。ちょっと適当な不動産会社でもこんなミスしないと思いますが・・・。
例えば、民泊利回と民泊表面利回りといった同じ内容の言葉なのに違う表現をするのとか（統一してくれ）、通常賃貸利回5.0％なのに一般表面利回り13.92％にしてしまうとか（もはや理解不能笑）。
博多の物件なんてもう開いた口がふさがりません。。。
【例２】
福岡新築旅館業申請予定一棟マンション
→わかります
旅館業許可取得予定で健全な民泊運営が可能です！
→取得予定は誰がするのか（まだわかります）
大人気観光スポット福岡で有意義な民泊運営を！
→わかります
ご購入後は弊社にて全戸お借上げ(サブリース)させて頂きます。
→ほう。だったらサブリース後の賃料乗せてくれ。どのサブリース会社も記載あると思いますが。。。（期間もわからないし）
価格28,500万円
想定民泊収入 249,472円/月
(2,937,337 円/年)
一般表面利回り6.51 ％
民泊表面利回り169.42 ％
※12/5時点（一応魚拓あり）
？！？！？！？！？！
表面利回り169.42％！！！ビットコイン買ってもこんなに儲からないと思いますが。
ただ、よく見ると価格28,500万円で、年間の民泊での収入は2,937,337 円/年ということは、表面利回り1%です。。。
ビギナー投資家がこれを見て飛びついて来たらどうするのだろう・・・（会員登録が増えた！ラッキー！的な感覚なのか。そもそもこんな数字はあり得ないと気づくのか。）。
不動産の投資をするうえで、数字は重要なものであり、少しでも違いがあると結果として大きく数字が変わって投資判断が狂ってしまいます。特に不動産はこの世で一番高価なものであると言われています。それを民泊情報や民泊可能な物件を紹介している有名なサイトで、めちゃくちゃな記載をしているなんて目を疑いました。
大田区の特区民泊代行型の新築高級マンションの物件の魅力のなさ
大田区の特区民泊代行型の新築高級マンションの物件の掲載をしており、
国内外の旅行者やビジネス等の
多様な宿泊ニーズに対応。
投資用マンションのオーナー様にとっては、
通常の賃料収入を得る上での選択肢が
増加するメリット
上記のようなポイントがありますが、大田区の民泊は、6泊7日以上、年間営業日数は180日を上限（180日ルール）などの規制もあるのに、通常の賃料を得る上での選択肢が増加って。。。
そもそも6泊7日の宿泊でのairbnbの運用でうまくいくことはほとんど無いし、うまくいったとしても180日しか貸せないのです。残りの180日である半年契約の賃貸借契約を結ぶなんて基本無理です。
結果全くメリットになっていない。
流行りに乗っかってみたけれど、ワキが甘すぎるっていうとこですね。
このワンルームマンション会社は、流行りに乗っかってみたけど、結局魅力のないものを宣伝するというなんとも滑稽な状況になっています。
結論：投資は自己責任だが、情報提供者の質の向上を
みなさん、うまい話はそこらへんにゴロゴロ転がっていますが、ちゃんとした目利きが必要になりますので、お忘れないよう・・・
僕が、民泊物件.comさんの売買物件の精査をしてあげたいくらいです。
